エスターさん可愛い(エスター感想)
2016年 09月 25日
ネタバレあり。
アマゾンプライムを開くと何回かエスターさんのおっかないジャケットが出てきて、
一体どんな怪物なのあんた…と思っていたが。
今日気まぐれに開いたら
やだエスターさんなんて可愛いの!
一見すると悪魔のような少女が周囲を追い詰めていくホラーものだが、
エスターさんもなかなか可哀想なお人であった…
この映画の流れは
エスター養父母が赤ちゃんを流産で亡くす
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悲しみを埋めるため孤児院に子供を探しにいく
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エスターを引き取る
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エスターさんの働きによって家庭がめちゃくちゃ、エスター義兄はツリーハウスから落ちるはめになり入院
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養母は精神が不安定になってアルコール依存症再発を疑われて入院
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エスター養父を誘惑するもお断りされる
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同時にエスターの招待を入院中の養母がついにつきとめる
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エスターがふられた恨みで養父をぬっころ
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養母帰宅、最終決戦へ
みたいな感じ。
エスターを抜かした家族構成は
養父母、義兄、義妹である。
ネタバレ↓
エスターはホルモン異常(小人症か?)で背が低いままの33歳だったのだ!
エスターさんじゅうさんさい…
今までに何人も殺してきたエスター
時々感情が抑えられなくなり暴れまわることのあるエスター
しかし同年代と恋愛したいのに姿がロリのため上手くいかないエスターはかなり不幸なのではないだろうか。
彼女がゴシック調のお嬢様ワンピース服しか着ないのも、趣味ではなくて体型を隠すためだし。
義父の誘惑の際にきちんとお化粧をしてドレスを着ていたことからも、エスターが本当はちゃんとした大人の女になりたいことがうかがえて可哀想。
大体ジェシカ(流産で亡くした赤ん坊の名前)の代わりに引き取ったのだとエスターに教えちゃう義母もどうかしている。
たとえエスターがただの子供だったとしても、そんなことを言われたら傷つくだろう。
エスターが義母とジェシカの思い出の白いバラを刈り取って義母に渡したのも、
ただの煽りではなく自分の無神経さに気づけと言う警告だったのかもしれない。
義母が最終決戦で凍りついた池に落ちたエスターを「私はあんたの(F word)お母さんじゃない!」と蹴り飛ばして話は終わる。
確かに後ろ手にナイフを隠し持ったエスターを池から助けてもメリットはないし、ああするのも分かるけど、やっぱり可哀想…
義父は義父で性欲のかたまりである。
不倫してたり、エスターに怯える義母を優しく諭したり。
優しいのはいいことだが、深く考えずに寛容な夫である自分に酔っているだけだから腹立たしい。
歯が子供のものでないとバレるのを恐れて歯医者に行きたがらないエスターに対し、
「じゃあ今日は学校をずる休みしてお絵描きをしよう」とかなんとかいかにも魅力的な父親っぽい振る舞いをするのが腹立たしい。
小さな子供(エスターの義妹)がいるのにキッチンでヤろうとするなや!
エスターが「このアホ義父なら誘惑できるかもしれない」と考えて実行に移したのも、
フラれて切れたのも納得である。
そりゃあキレるわ。
愛を受け入れてもらえなかったのもあるだろうが、性欲マンにフラれて腹が立ったのだろう。
公園で不倫に誘われるような男だからね!
エスターが義母に対し「あんたが家族を大事にしなかったからこうなったのよ」と言い放つシーンが象徴的だった。
小学校高学年くらいの男の子と耳が聞こえない幼女のいる家庭にほいほい養子なんかとらないよな普通…いやカナダの文化は知らないが。
アホ父親とメンヘラ母親で騙し騙し運営してきた家庭の限界の象徴がエスターだったような気がしなくもない
(おまけ)
しかしエスター役の女の子可愛かった…
ゴシック服が似合ってて…
日本ならあのくらいのファッションなら受け入れられそうだが、カナダキッズは随分心が狭いんだな!
エスターの義妹もロリ可愛かった…
あんな役やらされてトラウマにならないのかしら…