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吉川三国志11、12感想


なんか魏×蜀開戦したよっと
ハイハイ孔明はすごいねみたいな描写は正直ツマンネ


【年はまだ二十にも満たぬ紅顔の若武者である。】

【姜維の言は壮気凛々りんりんだった。さはいえまだ紅顔の美少年といってもいい若武者、】

【「老朽の蜀将、逃げ給うな。天水の姜維きょういこれにあり」
 呼ばわりつつ追いかけて来る一騎の若武者があるので、趙雲が駒を止めてみると、まさに、花羞はなはずかしきばかりの美丈夫。】


姜維どんだけ可愛いの!?


孔明は大いに驚いて、
「いかなる者がわが計略の玄機を知ったろうか」
 と、意外な容子を示し、敵の姜維という若年の一将であると聞くと、なおさらに、
「姜維とはいったい何者か」と息をひそめて訊いた。
 彼と同郷の者があって、即座に素姓をつまびらかにした。
「姜維は、母に仕えて至孝。智勇人にすぐれ、学を好み、武を練り、しかも驕慢きょうまんでなく、よく郷党に重んぜられ、また老人をうやまい、まことに優しい少年です」
「少年? まさか童子ではあるまい。幾歳になるか」
「多分、二十歳はたちを出てはいないはずです」
 趙雲もそれを裏書して、
「さよう。二十歳をこえてはおるまい。身なりも小さく、胡蝶こちょうの如き華武者はなむしゃじゃった。それがしは年七十にも相成るが、まだ、今日まで、姜維のような槍の法を見たのは初めてである」】


は??可愛くて強くて賢いとか最強かよ???
全盛期の趙雲なら勝てたんだろうか


孔明は強くて可愛くって賢くって正義の姜維くんを驚異に感じて卑怯な手で姜維が魏側を裏切ったように見せかける
姜維可哀想

孔明に捕らえられて弟子入りさせられた姜維
何ということだ…殺されなくてよかったけど


魏は色々あってピンチになったので一度追い出した司馬懿を頼る
あれ今までシバイで変換できてた漢字と本文の漢字よく見たら違うな


司馬懿が有能
孟達は当て馬
曹叡も司馬懿にマジごめんする


孟達はどうでもいいけど司馬懿くっそ怖いな…と悩む孔明
馬謖が「私がいきます!」と申し出る
玄徳が「この子は才能が足りないからあまり大役は任せちゃダメだよ」と言ってたのも忘れるくらい孔明は馬謖を可愛がっていた
そんな感じで任せてしまう

しかし私情で任せてしまったので一応フォローできるところは全力でしておく孔明


孔明の考えていた陣と全然違う陣を敷く馬謖
言うこと聞けや!!

変なところに陣構えてる将は確実にアホ…勝つる!と確信する司馬懿
孔明が若い男のかわいさに騙されるからこんなことに

蜀大損害
なぜよりにもよって有能と名高い司馬懿に馬謖ぶつけたし


「あっ。馬謖ばしょくのばか者」
 と、はたとばかり当惑の眉をひそめたのであった。


「あれほど申し含めたのに」
 と、事に悔いぬ孔明も、このときばかりは、
「馬謖匹夫ひっぷ。ついにわが軍を求めて陥穽かんせいおちいらしめたか――」
 と、惨涙独語して、その下唇を血のにじむほど噛みしめていた。】


お前が!若い男に!まどわされたんだろうがYO!


孔明は向かってくる司馬懿の軍勢にたいしてわざと門を開け放ち琴をひいて出迎える
司馬懿は怪しんで退散
本当は伏兵なんか置いてるヒマなかったから普通に獲れたのにねー


趙雲がよく働いたから褒美を出そうとする孔明
しかし趙雲はこれはとっておいて困窮したときに軍に分け与えようと言う
感動する孔明


 憮然ぶぜんとして痛嘆する孔明の呟きを聞くと、馬謖ばしょくは日頃の馴れた心を勃然ぼつぜんと呼び起して、その面にかっと血の色をみなぎらして叫んだ。
「王平は、何と申し立てたか知りませんが、あれ程な魏の大兵力が来たんでは、誰が当ってもとても防ぐことは難しいでしょう」
「だまれ」】


趙雲がかっこよかった後に馬謖怒濤のおあしす
これは孔明怒りますわ
孔明、泣いて馬謖を斬る
可愛がってたのにねー
馬超を斬るって言い間違いをこの前ネットで見てちょっと面白かった

孔明が自らの官位も落として大敗を悔やむのを見た蜀の人間は俄然やる気になって次の戦に備えたよ


んで趙雲が死んだりとかした
歳だもんね
子供二人(以上?)いるとか知らなかったそんなの…
姜維が元の仲間の曹真を騙して、費燿という男を捕らえるたり

呉の境から退いて、司馬懿しばい洛陽らくように留っているのを、時の魏人は、この時勢に閑をぬすむものなりと非難していたが、ここ数日にわたってまた、
(孔明がふたたび祁山きざんに出てきた。ために、魏の先鋒の大将は幾人も戦死した)
 という情報が、旋風のように聞えてくると、仲達への非難はぴったりやんでしまった。やはり司馬懿仲達は凡眼でないと、わず語らず、その先見にみな服したかたちであった。
 どんな時にも、何かに対して、誹謗ひぼうあげつらいの目標を持たなければ淋しいような一種の知識人や門外政客が洛陽にもたくさんいる。それらの内からは今度は向きをかえて、
「いったい総兵都督はいるのか、いないのか。曹真は何をしているか」
 という非難がごうごうと起ってきた。】


司馬懿くんはいつでも有能だな!
昔からむやみな誹謗中傷あったのね


なんか色々あって引き分けたけど魏も蜀も大損害
魏の方が多く兵を失ったみたいだけど

張苞(張飛の息子)もいつのまにか死んでるし孔明も血を吐いてるし
若いのに病んでたのか孔明


孔明は病気だしこれはチャンスとまた進軍してくる魏
孔明は大雨を読んで魏の兵力が削がれる機会をうかがった

司馬懿は「蜀は必ず攻撃をしかけてくる」と主張
間違ってたら化粧して女装して踊るとのこと
それ誰も得しないのでは


孔明は魏が大雨のあとでもまだ戦闘体勢をとっているはずと考えるが魏延が従わない


「魏延は近頃、予を軽んじている。魏と戦って幾度か利あらず、ようやくこの孔明にあいそをつかしておるものと思われる。……ぜひもない」と、自己の不徳を嘆じ、やがてまたこうかこった。
「むかし先帝も仰せられたことがある。魏延は勇猛ではあるが、叛骨はんこつの士であると。予もそれを知らないではないが、つい彼の勇を惜しんで今日に至った。……いまはこれを除かねばならないだろう」】


いや魏延が叛骨って言ったのお前だよね!?玄徳じゃないよね!?
蜀の人たち孔明に反発して足を引っ張り始める

蜀の国で戦に出てない政治に関わってる人が孔明の悪い噂のデマ流してその理由に「戦争が終われば楽で豊かな生活が出来ると思った」って述べて
孔明が「そんなんで平和とか言ってたら蜀は呉と魏にレイプされまくるんだよ!」ってキレてて
あー銀英伝も三国志っぽいけど政治的には真逆のテンションなんだなーと思った


ほかにも将軍が孔明に逆らって苦労する孔明
孔明可哀想なのでは?
三年都で頑張ってまた中原へgo


張苞につづけて関興も死ぬ
貴重な孔明派が…

楊儀が「最近魏延が孔明の悪口ばっか言ってるけどなんかあったの?」と孔明に聞く
前からそうだよ…と答える孔明
悲しいなぁ
でも人材不足だから魏延斬れない


とりあえず魏を一緒に叩いてもらおうと同盟国の呉へ遣いを出す
わりと丁重にもてなす孫堅だったが、孔明の側近が兵力としては魏延、政治としては魏延と聞いて
なんでそんな小人っぽい人たちを…?
と聞いてくる
孔明はその話を聞いて「人材が…人材が…」と悲しむ


孔明が食料を運ぶ機械を作ったところ、魏も真似して作ったので
そいつをうばっちまおうぜ!と孔明が作戦を練り実行させる
食料を奪うことには成功したが、司馬懿は取り逃がしてしまった


一面、蜀軍のほうは、
「戦えばいつもこの通りだ」
 と、非常に気勢を昂げていた。廖化りょうかは、持ち帰った仲達の※(「灰/皿」、第3水準1-88-74)を孔明に示して、
「かくの通り、彼が※(「灰/皿」、第3水準1-88-74)を捨てて逃げ惑うほど、追いつめ追いつめ、こッぴどくらしめてくれました」
 と、大いに功を誇れば、姜維きょうい張嶷ちょうぎ、王平なども、それぞれその夜の功を称えて、
「木牛流馬一千余車。それに積んだ糧米だけでも二万二、三千石は鹵獲ろかくいたしました。これで当分、軍糧は豊かです」と、各※(二の字点、1-2-22)、勇みほこらぬはなかった。
「そうか。よくこそ」と孔明は、それから各自の者へ向って、賞辞といたわりを惜しまなかった。けれど彼の心中には、ぬぐいきれない一抹のさびしさがあった。
 いまもしここの陣に、関羽の如きものがいたら、こんな小戦果を以て、誇りとするのはおろか、到底、満足はしなかったろう。かえって、
(丞相からこれほどの神謀を授かりながら、肝腎かんじんな司馬懿を取り逃がしたことは、なんとも無念であります、申し訳もありません)
 慙愧叩頭ざんきこうとうして、その罪を詫びて止まないに違いない。
(ああ、関羽亡し、張飛なし、また幾多の旧幕僚もいつか減じて、ようやく、蜀中人はいなくなった)
 口には出さないが、孔明の胸裡にある一点の寂寥せきりょうというのは実にそれであった。彼には科学的な創造力も尽きざる作戦構想もあった。それを以て必勝の信ともしていたのである、けれど唯、蜀陣営の人材の欠乏だけは、いかんともこれを補うことができなかった。】


関羽も張飛も出来る人だったんだな…
孔明しか人材いないの!?
でも誉めて誉めてと来る武将も可愛いのでは?だめか



呉が魏に攻めてきて焦る曹叡
しかし無傷の呉は逆に油断してるのでは?と考え奇襲、成功
曹叡有能だな!?


孔明、司馬懿に並ぶ呉の有能人材陸遜くん頑張る!
敏捷に退軍して奇襲を避ける陸遜、残念がる曹叡
呉はそもそもそこまで魏とガチバトルしたいわけじゃないし…


孔明は計を持って魏に大損害を与えたりどさくさに紛れて魏延を殺そうとしたりしたが
魏延殺しは天候のせいで上手くいかなかった
あと人材不足で死にそう


仲達はそういって、なお使者をねぎらい、酒を饗して、座間ざかんに訪ねた。
「孔明はよく眠るかの」
 いやしくも自分の仕える孔明のうわさとなると、軍使は杯を下におき、一言の答えにも身を正していう。
「はい。わが諸葛しょかつ公には、つとに起き夜は夜半にね、軍中のお務めにむご容子も見えません」
「賞罰は」
「至っておきびしゅうございます。罰二十以上、みな自ら裁決なすっておられます」
「朝暮の食事は」
「お食はごく少なく、一日数升(升は近代の合)を召上がるに過ぎません」
「ほ。……それでよくあの身神しんしんがつづくものだの」
 そこでは、さも感服したような態だったが、使者が帰ると、左右の者にいった。
「孔明の命は久しくあるまい。あの劇務と心労にわずらわされながら、微量な食物しかっていないところを見ると、或いはもういくぶん弱っているのかも知れない」】



【 ときに楊喬ようきょうという主簿の一員が進み出て、孔明に意見を呈した。
「わたくしは職務上、つねに丞相の簿書ぼしょ(日誌)を見るたびに考えさせられております。およそ人間の精力にも限度があり、家を治めるにも上下の勤めとぶんがあります。――もしわたくしの僭越せんえつをおとがめなくお聞きいただけるのでしたら、愚見を申しあげてみたいと思うのでありますが」
「わが為にいうてくれる善言ならば、孔明も童子のような心になって聞くであろう」
「ありがとうございます。――たとえば、一家の営みを見ましても奴婢ぬひがおれば、は出でて田を耕し、は内にあってあわかしぐ。――鶏はあしたを告げ、犬は盗人の番をし、牛は重きを負い、馬は遠きに行く。みな、その職と分でありましょう。――また家のあるじは、それらを督して家業を見、租税を怠らず、子弟を教育し、妻はこれを内助して、家の清掃、一家の和、かりそめにも家に瑕瑾かきんなからしめ、良人に後顧のないように致しております。――かくてこそ一家は円滑に、その営みはよく治まって参りますが、仮に、その家の主が、ともなりともなり、独りですべてをなそうとしたらどうなりましょう。体は疲れ気根は衰え、やがて家亡ぶのもととなります」】


良い例えだ!
古い小説なのに奥さんの役割もちゃんと仕事と捉えてて好感がもてますよ



司馬懿が孔明に煽られても戦うのを避けている間に孔明は過労死寸前になっていた
馬謖の死後一番可愛がっている姜維を呼ぶ
姜維が頑張って祈祷するが孔明は死にそう
しかし過労死しそうなのに仕事を続ける
どれだけ人材いないのか


この主橙が消えなければ孔明の命も消えないという意味で灯っていた灯りが
魏延が魏の攻撃を知らせに来たことで祭壇が倒れて消えてしまう
姜維は怒って魏延を斬ろうとするが、孔明はわざとでないのだからと姜維を止める
魏延悄気る
可愛い

司馬懿の奇襲は孔明が生きているか探りに来たものであるから魏延伐って出ろと言われ頑張る魏延


孔明は死期を悟って兵法を記した自著を姜維に渡し、また楊儀に「多分魏延裏切るからがんばれ」と、その時どうすればいいかを記した紙を錦の袋にいれて渡す
費イって人の人望が高そうなので劉禅は彼に任せる
あと馬岱は良いやつなので彼の今後も費イに任せる


あっよかった…魏延殺しは馬岱のミスのせいだから!俺じゃないから!って魏延に言い訳するために馬岱のことしばいて役職も取り上げてたから
そのあと馬岱にした「君のせいにしてごめんね、今度厚遇するから」って約束反故にされたらどうしようと思った


孔明は自分が死んでも発表しちゃ駄目よと等身大の木造を示す
なるほど影武者作戦!


都からの使いが来たときに死んでたかと思われた孔明が再び喋りだした(ことに原書ではなっているらしい)
あとをショウエンか費イに託す孔明
そして五十四で亡くなる


孔明の死は(隠すように言われたこともあってか)まだ蜀軍にあまり伝わってはいなかったが
魏延は自分に角の生える夢を見る
夢占に詳しい人に聞いてみると「凡人が見たなら凶夢ですが、大将軍のようなお方が見たなら吉夢ですよ」と言われたので気をよくする魏延
ところがその人が費イに「それほんと?」と聞かれると
「本当は凶夢だけどそんなこと言ったら魏延さんキレそうだから…角と言う字は刀を用いると書くから、それが頭にということは首が斬られるということですよ」と去る
魏延死ぬのか


費イは「孔明死んだから」と魏延に伝える
魏延は俺の方法で軍を動かしてやるぜ!とノリノリだが費イは(こいつやべーな…)と考えてひそかに蜀軍を撤退させる
おいてけぼりを食らいそうになった魏延キレる


孔明は死んだと確信した司馬懿は息子たちと共に攻撃しに行くが、
扇を持った孔明が車に乗って姜維やほかの将軍と共に迎え討ってきたのでびっくり
結局ただ逃げることになって魏軍は大損害
しかし後になって孔明の葬儀が起こり、あれは木造だったのだと気づく司馬懿だった
死せる孔明生きる仲達を走らす!


魏延が姜維たちを倒して乱を起こそうと図る
姜維は孔明から授かった秘策をもとに動く
そして孔明からこっそり伝えられていた通り、馬岱は魏延に後ろから斬りかかって首を落としたのだった


孔明が死ぬと大抵の三国志ファンはやる気なくすからあとは余録にするね…とすがすがしい吉川さん
そしてやたら曹操を語る
曹操好きだな!?
吉川さん的には曹操と孔明が二大英雄らしい
えっ玄徳…


吉川的には孔明は平凡だけど真面目で律儀な人なの!と熱く語られる孔明像
あっはい


そのあと晋になる流れが書かれたりしておわり


やったー読み終わった…長かった…
これで天の華地の風が読める…うれしい…

by dokushokirokutoka | 2018-03-25 11:35 | 小説 | Comments(0)

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